Vamos!

ある日、砂漠の民ベドウィンの人が折田魏朗先生のところへやってきた。羊3000頭が伝染病にかかって、死にそうなのだという。即座に身体を洗う必要があると診断を下した先生。けれども、こんな砂漠の真ん中で、水なんかあるはずがない。でも、それを聞いたベドウィンたちは、砂を掘り、老人達が現れ、砂漠に耳を当てた。砂漠の下に流れる地下水脈を探るということらしい。しばらく耳を当てて、ここだ、というところを掘ってみると、水が、出た。折田先生は、3000頭の羊をその水で洗った。羊は回復し、3000頭の命は助かった。それから、折田先生は「ベドウィンの神」となった。3000頭の羊は、彼らにとっては命と同じくらい大事な財産だ。それを救ってくれたのだから、神とあがめても無理はない。